「日本一高いチーズケーキ」として知られる「ハウスオブフレーバーズ」のチーズケーキを購入してみました。
※開封の様子などを写した動画もあります(音がでます)。
1万円前後の高級チーズケーキ
ハウスオブフレーバーズは鎌倉にあるチーズケーキや焼き菓子を販売するカフェです。こちらで販売しているチーズケーキをお取り寄せすることができるのですが、これがいいお値段なのです。
まず値段ですが以下のとおりです。
- 小サイズ:7000円(税込み)+送料(直径18cm×高さ2.5cm)
- 大サイズ:16000円(税込み)+送料(直径19cm×高さ6cm)
今回は小を購入しましたが、送料込みで8200円でした。
サイズは小でも大人数で分けれる
サイズは小でも18cmで6人程度で分けられます。一般的なお取り寄せチーズケーキに比べれば大きめです。大のサイズは厚みが倍になります。こちらはもはやパーティーサイズです。
食べた感想は後述しますがかなり濃厚で1カットで結構満足できます。小さめにカットしても満足できそうです。
7000円~なので決して安くはありませんが、サイズと満足度を考えると思ったほど高いものではないように感じます。12cmの小ぶりなホールケーキが3000円したりすることもあるので。また後述しますが、最近では1万円に迫るチーズケーキはそれほど珍しいものではなかったりします。
ちなみに鎌倉のカフェで食べるとケーキセットで2900円ほどするそうです。
さて、気になる実際のチーズケーキを紹介します。
冷蔵で届くのですぐに食べられる
冷蔵で届きます。届いたらすぐに食べることもできるのです。
ただしいったん冷蔵庫でキンキンに冷やして、生地をまとまらせたほうがカットしやすいと思います。
封をあけるとシナモンの風味に包まれる
箱から出すと、ケーキ型に入ったチーズケーキが登場します。
まずケーキの箱を開けた瞬間からシナモンの風味を感じます。これが本当に濃い。またいい材料を贅沢に使っているのでしょう。バターの上品な風味も感じます。
ちなみに付属のケーキ型は底が抜けるもので、ステンレス製かなにかにけっこうしっかりしたもののようです。ケーキ型ごと届くのはなかなか斬新です。初めての経験です。
たっぷりのクッキー生地は手作り感満載
底と側面に砕いたクッキー生地がびっしりつまっています。こちらは砕いたクッキーをバターにつけ固めているようです。
側面のクッキー生地がやや崩れている部分があるのですが、こちらは手作りゆえそうなってしまう場合があるとのことです。
チーズケーキは非常にねっとりしており、モイストな質感なのでカットするのはたいへんかもしれません。付属カードによれば、チーズケーキをよく冷やし温めたナイフを使うときれいにカットできるとのことです。
シンプルな材料で作った贅沢なチーズケーキ
カットしたケーキがこちらです。
本体は2層になっており、表面に白い層、その下にクリーム色の層になっています。
公式サイトによれば非常にシンプルな材料で作っているとのことです。たしかに原材料にはクリームチーズ、サワークリームなど、知っている名称の記載しかありません。
お取り寄せチーズケーキは、乳化剤や香料など、いわゆる添加物が記載されていますが(添加物を否定しているわけでは一切ありません)、それらがありません。材料と製法にかなりこだわりがあることがわかります。
濃厚の概念が変わる、本当に濃厚なチーズケーキ
食べた感想ですが、やはりすごい。まず驚いたのがその濃厚さです。
巷の「濃厚」と表現されるチーズケーキとはレベルが違う濃厚さです。もう余計な要素をひつも感じられない濃縮された濃厚さであり、「濃厚なチーズケーキ」の概念が上書きされるような、未体験の濃厚さです。
具体的には、まずサワークリームのコクと酸味を感じるとともに、クリームチーズに特有の生クリームが持つ豊かなミルキーさが、口のなかに入れて舌で潰した瞬間にぶわっと広がっていくのです。
さらにクッキー生地のシナモンの風味とバターの風味が合わさって、多重的な味を心ゆくまで楽しめます。
濃厚なのは間違いないのですが、不思議とくどさがありません。おそらくサワークリームの穏やかな酸味とほどよい塩味や旨味があるおかげでしょうか。
ちなみに食感もすごいです。ねっとりしており舌触りは驚くほどなめらか。ザラつきのようなものは一切ありません。まるでクリームチーズそのもののようです。
あらゆる材料が完全に結合しており、もとから単一の物体だったのではないかと思ってしまうほどなめらかな舌触りです。色々まぜてこのような質感になっているのには本当に驚かされます。
舌触りも味も風味も香りも、もう驚くことばかりです。ハウスオブフレーバーズというものを知ってしまうと、他のチーズケーキの見方が変わるような気がします。本当の濃厚とは何か、本当に材料にこだわったチーズケーキとは何か、それを知ってしまうのです。
いうなればハウスオブフレーバーズを食べる前と後では世界が変わってしまうのです。ポストハウスオブフレーバーズを生きることになるのです。簡単な言い方をすれば舌が肥えるのです。
ハウスオブフレーバーズはそのような幸福といえる人生を与えてくれるのです。
高価でありながらファンが絶えないチーズケーキなのも納得できます。一生ものの経験をできるチーズケーキはそう多くはありません。ハウスオブフレーバーズは間違いなくその1つです。これが1万円前後のチーズケーキも安いものです。ぜひ体験してみてください。
値段、サイズ、カロリー、購入方法など
値段 | 小サイズ:7000円(税込み)+送料 大サイズ:16000円(税込み)+送料 |
サイズ | 小サイズ(直径18cm×高さ2.5cm) 大サイズ(直径19cm×高さ6cm) |
カロリー | 321kcal(100g) |
購入方法 | オンライストア、もしくは店舗にて |
公式サイト | ハウスオブフレーバーズの公式サイト(ケーキの購入はこちら) 鎌倉の店舗のGoogleマップ 食べログ |
1万円前後の高級チーズケーキが増えている
ハウスオブフレーバーズのチーズケーキは大サイズが1万6000円であり、常時購入できるチーズケーキとしては日本一高いチーズケーキといえます。一方で数量限定では2万円を超えるチーズケーキが販売されたことがあります。2020年11月にMr. CHEESECAKEが販売した「Mr. CHEESECAKE white truffle」は21,600円でした(https://mr-cheesecake.com/products/mc0023)。また2023年4月頃にはGINZA SIXが開業6周年を記念して、26,000円のプレミアムチーズケーキを販売しました(https://magazine.tabelog.com/articles/258792)。これらは数量限定のイベント的チーズケーキではあります。一方で高級材料を惜しみなく使った高級チーズケーキが現れる時代なのです。
またハウスオブフレーバーズには及ばないものの、5000円を超えるチーズケーキはたくさんあります。たとえば入手困難なチーズケーキとして知られる、カンテサンスが販売するチーズケーキは本体価格が5400円で送料やサービス料などで合計7000円ほどでした。またルタオが不定期で販売するLe monde du fromageは14040円でした。2人の料理家がタッグを組んで開発したチーズケーキ一対はレアとベイクドが入って送料込み9900円。レゾルカの極上チーズケーキは10,800円です。
このように今では1万円前後のチーズケーキは決して珍しいものではありません。高価なチーズケーキが増えた背景には、物価高騰の影響ももちろんあると思いますが、ハウスオブフレーバーズの存在が知られるようになり、高価なチーズケーキに対する寛容度が上がったことが大きいのではないかと思っています。簡単にいえばチーズケーキに1万円出せるという人が増えているのでしょう。
高くても売れるという前例ができつつあります。そういった前例があれば、作る側もいい材料を贅沢に使ったチーズケーキを開発できるようになります。今後もどんどん感動体験ができるチーズケーキが増えるのではないでしょうか。