【アルカション練馬店】を訪問、フロマージュキュイ、フロマージュクリュなどのチーズケーキとスペシャリテのFOCを食べてみた

パティスリーを紹介する本や雑誌などでも紹介されることがある有名パティスリーの「アルカション」。練馬区の保谷と練馬の2ヶ所に店舗があり、今回は練馬店を訪問してきた。

そのチーズケーキを紹介する。

目次

アルカション練馬店について

アルカション練馬店は練馬駅から徒歩2分ほどの場所にある。練馬駅は西武池袋線、都営大江戸線が乗り入れる駅であり、また周囲には住宅地が広がる街である。そんな練馬駅にアルカションがオープンしたのは2016年。

凝ったパティスリーらしいおしゃれな外観。そして店内には色とりどりのケーキが並ぶ。

手土産用の焼き菓子も。店内にはテーブルと椅子があって、イートインもできる(感染症対策の影響で、テーブル数が少なくなっている可能性も)。

アルカションの本店は保谷

今回は2号店である練馬店を訪問したが1号店は同じく練馬区の保谷(西武池袋線)にある(保谷店のマップ、営業時間など)。

アルカションの1号店がオープンしたのは2005年。シェフパティシエをつとめる森本慎さんは、製菓学校を卒業した後、吉祥寺のレピキュリアンと小田原のブリアン・アヴニールでの修業。その後、27歳の時にフランスのローヌアルプス地方やボルドーで修行を積み、帰国して、アルカションをオープンしている。

森本シェフはフランスでの修行中に「新しく生まれたものや流行りのものよりも、何百年も変わらずにその土地で食べられ続けてきたものに琴線が触れた」と語っている。
ハナコウィズセイブ「練馬にこの店あり」を理想に。街の菓子屋として貫くパティスリー〈アルカション〉の形。

またパティスリーを紹介した「トーキョーパティスリーガイド」では、アルカションが以下のように紹介されている。

「クラシックなフランス菓子はすでに完成されているものなので、伝統的な構成を守り、ていねいにつくる。一方、オリジナルの菓子は素材や製法、配合をちょこちょこ微調整しながら、完成度を上げていく」のが森本さんのスタイルだ。

トーキョー・パティスリー・ガイド: スイーツマニア・プロ必見の102店

たしかに店内には、伝統的なフランス菓子が並ぶ。一方で、フロマージュ・クリュのようなオリジナリティのあるケーキが並んでいた。

【食べた感想】フロマージュ・キュイ(400円)

練馬 アルカション フロマージュ・キュイ

フロマージュ・キュイ(fromage cuit)とは「ベイクドチーズケーキ」という意味。

「fromage」=チーズ
「cuit」=調理した、焼いた

直訳だと「焼いたチーズ」になるが、 フロマージュ・キュイという名でベイクドチーズケーキを出しているお店は多い。とくにフランス菓子の影響を強く受けているパティスリーに多いように思える。また意外にも「gateau au fromage(チーズケーキ)」で、チーズケーキを出しているお店は少ない。

「フロマージュ・キュイ(fromage cuit)」という商品名であっても、その形状は千差万別である。以下の写真も「フロマージュキュイ」という名で売られていたものだ。概ね似ているが、まったく同じというわけではない。

練馬 アルカション フロマージュ・キュイ (4)

練馬 アルカション フロマージュ・キュイ (7)

さてアルカションのチーズケーキであるが、テイクアウト専用のチーズケーキなのに、ブルーベリーとクリーム(このクリームはサワークリーム的なもの)がトッピングされている。さすがパティスリーだ。

バスクチーズケーキっぽさもありますが、決してバスクチーズケーキではない。お店のメニュー説明にも「ベイクドチーズケーキ」と記載されていた。

深い味を楽しめるパティスリーのベイクドチーズケーキ

それでは味の説明を。

練馬 アルカション フロマージュ・キュイ (5)

練馬 アルカション フロマージュ・キュイ (8)

まず甘さは控えめで微妙に塩っけと酸味がある。口に入れた瞬間、顔がほころんでしまうような優しい口当たり。その優しさに愛情すら感じてしまう。

しかし、コクがあるから食べごたえもある。どう説明したらいいのかわからないが、コンビニのスイーツやチェーンカフェで食べるチーズケーキとはやはり深みが違う。

練馬 アルカション フロマージュ・キュイ (1)

練馬 アルカション フロマージュ・キュイ

最近、単調なチーズケーキばかり食べていたからというのもあるかもしれない。しかし一口食べた瞬間、「あれ、なんか普段たべているチーズケーキと違う。色々な味がある……」と感じられた。

シンプルなケーキの中に多くの魅力が詰まっている。そんなチーズケーキの魅力を思い知らせるようなチーズケーキだ。

練馬 アルカション フロマージュ・キュイ (9)

口当たりのやわらかいさ、味の奥深さや複雑さ。「チーズケーキ」というシンプルなケーキにも関わらず深みがあって、複雑で「ずっとこのチーズケーキを食べていた」と思わせてくれるチーズケーキだ。

値段、チーズケーキの詳細

練馬 アルカション

フランス産クリームチーズを使用したベイクドチーズケーキ

店舗メニューの解説

【食べた感想】フロマージュクリュ(490円)

こちらは「フロマージュ・クリュ」。

練馬 パティスリーアルカション フロマージュ・クリュ (4)_R
フロマージュ・クリュ

「クリュ(cru)」はフランス語で「生の」という意味がある。ゆえに「フロマージュ・クリュ」はレアチーズケーキやクリームチーズを使って焼いていないケーキの商品名としてよく使われる。

以下の写真は他店の「フロマージュ・クリュ」である。どれもレアタイプのチーズケーキだといえる。

さてアルカションのフロマージュ・クリュであるが、断面をみてみると中にはベリーのソースが。また土台は、硬めのクッキーが敷いてある。

味はもちろん美味しい。さすが人気店という感じで、口あたりも風味も抜群にいい。中に添えられている、ベリーソースがいいアクセントになっている。

なかもで筆者が注文したのは、クッキー生地だ。けっこう固めに作ってあり、ザクザクした食感が楽しめるのだが、このクッキーがとても美味しいのだ。深みのあるバターの風味があり、このクッキーだけお腹いっぱい食べてみたい。

美味しいレアチーズに、美味しいクッキー生地。まさに金棒を持った鬼だ。非の打ち所がない美味しさである。

【食べた感想】FOC|エフオーオーセー(520円)

おすすめと書いてあったので購入してみたケーキ。

練馬 パティスリーアルカション FOC(エフオーオーセー) (2)_R

練馬 パティスリーアルカション FOC(エフオーオーセー) (5)_R

練馬 パティスリーアルカション FOC(エフオーオーセー) (8)_R

練馬 パティスリーアルカション FOC(エフオーオーセー) (6)_R

説明書きでは、イチジク、プルーン、クランベリーと赤ワインジャムにシナモンとレアチーズを合わせたケーキと書いてあったが、説明と見た目からではまったく味が想像できない。

食べた感じではチーズケーキという感じではない。イチジクやプルーンの独特の風味や赤ワインの風味が目立し、そしてそらの重層的な味を楽しめる。

レアチーズは食感として存在している程度ではあるが、その舌ざわりの良さはなんともいえない。また先のフロマージュ・クリュと同じようにクッキー生地が美味しい。

イチジク、プルーンなどの果物が好きな方であれば、気に入るだろう。

お店の住所や営業時間など

「アルカション」の公式サイトや各種リンク

練馬駅付近のケーキ屋

その他、当ブログの関連記事

目次