チーズスイーツ専門店【hi-cheese】のCUICUI、ハイチーズ、フロレンティーナを食べた感想

hi-cheese(ハイチーズ)は大阪を中心に、関西に4店舗を出店するチーズケーキ専門店です(hi-cheeseという名前のお店は他にもいくつかあるが、今回は大阪に展開しているチーズケーキ専門店hi-cheeseについて紹介しています)。

店舗だけでなくネットでも販売しています。今回はネットにて3種類のチーズスイーツを取り寄せしました。

  1. レアチーズケーキの「CUICUI(キュイキュイ)」
  2. テリーヌ系のベイクドチーズケーキ「ハイチーズ」
  3. チーズカステラとフロランタンの融合である「フロレンティーナ」

の3種類です。

お店の紹介とともに上記3種類のスイーツの食べた感想を紹介します。

目次

hi-cheese(ハイチーズ)について|お店の特徴など

まずはhi-cheese(ハイチーズ)がどんなお店なのか、簡単に紹介します。

前述のとおりhi-cheese(ハイチーズ)はチーズケーキ専門店です。大阪に3店舗(LUCUA1100、ロイヤルパークス桃坂、日本のいいもの食堂ハレとケ)と、和歌山に1店舗あります(2021年10月)。

表面にジュレをそえた美しいレアチーズケーキ「CUICUI(キュイキュイ)」や、口どけと濃厚さを強調したテリーヌ系ベイクドチーズケーキの「ハイチーズ」が主力商品です。

それぞれのチーズケーキにいくつかのフレーバーがあって、たとえばCUICUIには約10の種類があります。今回はオレンジやブルーベリーなどの5種セットを購入しましたが(詳細は後述)、公式サイトには、他にも色々な種類のCUICUIが紹介されています。

hi-cheese(ハイチーズ)

ご覧のとおり、箱もチーズケーキも見栄えが素敵です。カフェや洋菓子屋のスイーツを紹介する雑誌である『cafe-sweets vol.201』(柴田書店、2020年8月5日)では、SNS映えするデザインのスイーツとして紹介されました。

他にも、チーズカステラとフロランタンを融合させたスイーツとして、フロレンティーナを販売しています(食べた感想は後ほど)。

hi-cheese(ハイチーズ)のフロレンティーナ(チーズカステラのフロランタン)

そんなhi-cheese(ハイチーズ)ですが、実はなんとヘルケア事業を手掛ける会社が運営しています。

製薬会社が手掛けるチーズケーキの専門店

hi-cheese(ハイチーズ)を手掛けているのは、共和メディカルという会社で、この会社はかかりつけ薬局の展開や、ジェネリック医薬品の販売、ナースケアステーションや訪問看護などを主力事業にしています。

なぜこのようなヘルケア系の会社が洋菓子屋を手掛けているのでしょうか。

共同メディカルには、ヘルシーフード事業部という部署があり、カフェや定食屋を手掛けています。hi-cheese(ハイチーズ) はこの事業部が手掛ける事業の1つです。

他にもヘルシーフード事業部はTUNA CAFEpatisserie natura(パティスリーナトゥーラ)という健康的な食品を販売する店を手掛けています。hi-cheeseの商品は patisserie naturaがプロデュースしたものです。

hi-cheese(ハイチーズ)のハイチーズ (3)

それにしても薬局や医薬品の販売する会社が、チーズケーキ専門店も展開する例が、これまでにあったでしょうか。私がしる限りでは初めてです。

医療系の会社が日常生活の食べ物までもプロデュースする時代です。しかも健康とはほど遠いように思われるスイーツをプロデュースしています。

甘いものは、健康とは対極にあるように思えます。しかしその対極にある2つを共同メディカルはつなげてしまったのです。前代未聞の出来事ですが、健康意識がやたらと高まる昨今、こういった健康を考える企業がスイーツをプロデュースする事例は増えてくるのかもしれません。

CUICUI(キュイキュイ、レアチーズケーキ)

さてここからはチーズケーキについて紹介します。

まずはレアチーズケーキの CUICUI(キュイキュイ) です。前述のとおり、表面にゼリーをのせた、とてもSNS映えするデザインのチーズケーキです。

今回は5種類のフレーバーがセットになったものをオンラインで購入しました(5個セットは2268円、1個からも購入できる)。

内訳は以下のとおり。

  • ピカンテ
  • ドルチェアプリコット
  • オレンジ
  • オレンジティー
  • ブルーベリー

表面のフレーバーが違うだけでなく、土台の素材も違っています。また表面にゼリー上の層がどれもあります。箱も、ケーキそのものも、映える見た目をしています。

そしてなにより美味しい。どれもフレーバーが違っていますが、とにかくどれも口どけがよく、またクリームチーズの風味、旨味をしっかり生かした味わいです。口にいれた瞬間から幸せな気分になれる、最高のチーズケーキです。

それでは各フレーバーについて、食べた感想を簡単に紹介します。

ピカンテ(ドライフルーツを添えたゴルゴンゾーラのレアチーズケーキ)

まずはピカンテから。

CUICUIですが、キューブ型の箱になっており、開くと円柱のレアチーズが入っています。

またチーズケーキの側面にはフィルムがついているので、これをはがします。

フィルムの境目がわかりにくく、剥がしにくく、悶々とすることがありますが、このフィルムのおかげで離水を防ぐことができ、また形を保つことができるそうです。通販でこの美しいチーズケーキが購入できるのも、このフィルムのおかげです。

さて、CUICUIのピカンテですが、表面にはドライフルーツとジュレがあり、土台にはクッキー生地があります。

ちなみにピカンテとは、ゴルゴンゾーラピカンテのことです。

ブルーチーズで有名なゴルゴンゾーラには、ゴルゴンゾーラピカンテとゴルゴンゾーラドルチェがあります。どちらも青カビタイプのチーズですが、両者は味、風味が全然違っています。

ピカンテのほうが、カビが多く、辛味、風味が強いといわれています。そんなゴルゴンゾーラピカンテを使ったレアチーズケーキということです

口どけは最高です。ゼラチンのツルっとした舌ざわりと、レアチーズのしっとりした舌ざわりはなんともいえない満足感です。

そこからかなり強めの、ブルーチーズの風味が吹雪のごとく押し寄せます。しっかりブルーチーズの風味ははっきりと感じられるので、好き嫌いがわかれるかと思いますが、ゴルゴンゾーラの風味を楽しみたい方には非常におすすめです。

また土台にはブラッククッキーを使用しており、ややビターな風味がいいアクセントになっており、ブルーチーズの美味しさを際立たせています。

ドルチェアプリコット(ゴルゴンゾーラドルチェを使ったレアチーズケーキ)

ドルチェはゴルゴンゾーラの一種です。つまり青カビタイプのチーズを使ったレアチーズケーキです。

表面にはアプリコットのジュレがのっており、シンプルかつ美しい装い。

ピカンテに比べると、ブルーチーズの風味はほんのり感じられる程度なので、ブルーチーズが苦手な方でも美味しくいただけると思います。

一方でチーズの旨味はしっかり感じられます。クリームチーズのみで作ったレアチーズケーキでは演出できない、深い味を感じます。

また表面のアプリコットジュレととても相性がよく、アプリコットの甘みが、ブルーチーズの旨味をしっかり引き立てています。

ブルーベリー

続いては、ブルーベリーです。

ブルーベリーのレアチーズ、土台はスポンジ生地です。

またケーキ内部にもブルーベリーソースが入っており、ブルーベリーづくしのレアチーズケーキになっています。

hi-cheese(ハイチーズ)のCUICUI(キュイキュイ)ブルーベリー (3)

味はかなり濃厚。ブルーベリーの味がかなり濃くなっています。ブルーベリーをケチらず、贅沢に使っていることがよくわかります。

逆にチーズ感は若干弱くなりますが、ブルーベリーの味と風味を存分に楽しめるチーズケーキになっています。

オレンジティ(紅茶とみかんのレアチーズケーキ)

続いてはオレンジティです。

紅茶をまぜたレアチーズに、オレンジのコンポートを含ませた一品です。

hi-cheese(ハイチーズ)のCUICUI(キュイキュイ)オレンジティ (1)

口に入れるとその瞬間に紅茶の味が口いっぱいに広がります。紅茶スイーツが好きな方はたまらないはず。

それだけではなく、クリームチーズのまろやかな風味と、そしてオレンジの甘酸っぱさも融合しています。一口目から「あ、美味しい」と、思わずつぶやいてしまうほど。

また土台にはスポンジ生地があり、この土台も一緒に口に運ぶとふわっとした食感も同時に楽しめます。

オレンジ

レアチーズにオレンジのコンポートを入れています。レアチーズそのものにオレンジの風味を加えてあり、また果肉もなかにはっています。

土台にはブラッククッキーを使用しています。

オレンジの酸味と甘味の爽やかな印象もありつつ、クリームチーズなどの乳製品のコクもしっかり感じられます。さらにブラッククッキーのバターな風味がいいアクセントになっています。

フレッシュチーズ、オレンジ、ブラッククッキー、それぞれがお互いの美味しさを強調しあっており、とても美味しいレアチーズケーキに仕上がっています。

ハイチーズ(テリーヌ系ベイクドチーズケーキ)

続いてはハイチーズという名前のチーズケーキです。口どけにこだわってつくったベイクドタイプのチーズケーキです。

北海道クリームチーズ、ゴルゴンゾーラ、カマンベールチーズの3種類があり、今回は1カットがセットになったものを購入しました。

3種セットは1836円です。それぞれのフレーバーはホールサイズ、もしくは1カットも販売もしています(1カットは587円~670円、ホールは3499円~4018円)

何よりパッケージデザインが素敵。

手土産に選びたい魅力的なデザインです。ナガノチサトさんがデザインを手掛けています。

北海道クリームチーズ

まずこちらは北海道クリームチーズを使ったベイクドチーズケーキです。

湯煎でじっくり焼き上げ、口どけを際立たせたチーズケーキとのことで、公式サイトではチーズテリーヌだと説明していました。またグルテンフリーだそうです。

口どけは最高です。舌にのせるとその温度でチーズケーキがやわらかくなり、とろけていきます。それと当時にクリームチーズやその他もろもろの乳製品のうまみが口のなかに一気に広がります。

クリームチーズをベースにしたシンプルなチーズケーキですが、だからこそチーズケーキ本来の魅力を存分に楽しめるチーズケーキです。

ゴルゴンゾーラ

ゴルゴンゾーラピカンテを配合したベイクドタイプのチーズケーキです。先の北海道クリームチーズと同じく、じっくり湯煎焼きをし、口どけを強調させています。

しっかりゴルゴンゾーラの風味があり、その魅力を存分に堪能できます。

その一方で、やさしさ感じられます。ゴルゴンゾーラをそのまま食べるときのような刺激的な味はなく、優しくゴルゴンゾーラの風味が込み上げてくるような感じです。

ワインにももちろん合うと思いますし、はちみつをかけて食べても美味しそうです。

カマンベール

カマンベールチーズを使ったチーズケーキです。

カマンベールチーズは白カビをつけて発酵させたチーズです。スーパーでも買えるポピュラーなチーズですが、独特な風味があるため好き嫌いが分かれます。

そんなカマンベールを使ったチーズケーキですが、カマンベールの深みのある味を感じられます。カマンベールを使ったチーズケーキは洋菓子屋やコンビニでもみられますが、カマンベールのクセを抑えるためなのか、カマンベールの風味があまり感じられないチーズケーキもたくさんあります。それが美味しくないというわけではないのですが、やや残念な思いをすることもあります。

一方、hi-cheeseのカマンベールチーズケーキですが、カマンベールが好きな人の期待を裏切らない、カマンベールの風味をしっかり活かした仕上がりです。

クリームチーズの風味と一緒に、力強さと繊細があるカマンベールの風味がグッと浮き上がります。その味わいはとても魅惑的で、まさにクセになる味わいです。

カマンベールチーズが好きな人を決して失望させない、安定感のあるチーズケーキです。

フロレンティーナ(チーズカステとフロランタン)

最後に紹介するのはフロレンティーナというスイーツです。値段は1512円。

フロレンティーナはチーズカステラとフロランタンを融合されたスイーツです。写真からもわかるとおり、カステラの上にフロランタンをのせたようなケーキになっています。

チーズカステラは米粉を使っています。

表面のフロランタンの部分はチーズ入りのアーモンドキャラメルで、エダムチーズをまぶしてあります。

また砂糖は、奄美諸島産のサトウキビから作られる素焚糖(スダキトウ)を使用し、さらに国産のこめ油を使用して焼き上げているそうです。材料にこだわった、他では食べられない唯一無二の一品です。

ちなみにこのフロレンティーナは、普通にカットすると形が崩れてしまうので、一度逆さまにしてからカットします。カットの仕方を説明したカードが入っているので、そのとおりカットすれば問題ありません。

hi-cheese(ハイチーズ) (6)

さて、食べた感想ですが、もちろん美味しいです。カステラとフロランタンが好きな人であれば、まず間違いなく「美味しい!」という感想がでるはずです。

ザクザクというか、ねっとりというか、なんともいえない食感はキャラメルを使ったフロランタンならではであり、フロランタンの魅力を存分に楽しめます。

さらにチーズカステラのふわふわの食感と風味がまざります。チーズの風味と甘さは控えめに、キャラメルと卵のやわらかい風味が口のなかに充満し、「美味しい」と思わず口にしてしまうほど、多幸感に包まれます。

先に紹介してきたチーズケーキに比べると、軽めの印象なので、チーズケーキがそれほど得意ではない人も美味しくいただけるのではないかと思います。

公式サイトや購入方法など

本ブログで紹介したチーズケーキは、hi-cheeseの店舗かオンラインショップで購入できます。お店の所在地は公式サイトから確認できます。

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