これまでお店でしかいただけなかった炙りチーズケーキを自宅で楽しめる、そんなこれまでにない新しいチーズケーキとして人気を得ている「メルティマジック」というチーズケーキがあります。
注文が殺到するため今はまだ入手困難なのですが、運良く購入することができました。いったいどんなチーズケーキなのか、どんな味なのか、どうやって購入するのかなど、詳しく解説していきます。
箱やケーキの様子がわかる動画もあります。
メルティマジックを手掛けるユートピアアグリカルチャーについて
メルティマジックは「ユートピアアグリカルチャー」という会社が手掛けるチーズケーキです。実はこの会社、ちょっと特殊です。
ユートピアアグリカルチャーは北海道にあるお菓子の開発と持続可能な酪農に挑戦する企業です。
チーズタルト専門店の「BAKE CHEESE TART」や「PRESS BUTTER SAND」などのブランドで知られる「BAKE」を立ち上げた、長沼真太郎氏が携わっている会社でもあります。
ユートピアアグリカルチャーは単なる牧場を持つ製菓開発会社ではありません。従来の酪農が抱える環境問題や動物福祉の問題、労働問題などのあらゆる問題の解決に挑戦し、持続可能なビジネスを目指す企業です。
※ユートピアアグリカルチャーの取り組みについては公式サイトをご覧ください
以前発売したCHEESE WONDERによって、その名前が一躍有名になりました。当ブログでも紹介しています。
値段、サイズ、カロリー、日持ち
| 値段 | 3280円＋送料 バーナーを注文する場合は400円 |
| カロリー | 360kcal（1個） |
| 内容量 | 5個（1個約110g) 箱のサイズ：約55mm×55mm×60mm（縦×横×高さ） ※販売しているのは5個が1箱になった商品。 |
| 購入方法 | 公式オンラインショップで購入する |
| 賞味期限 | 製造から30日、解凍後は当日中 |
| 保存方法 | 冷凍庫で保存、解凍後は当日中 |
メルティマジックは前述のユートピアアグリカルチャーが2023年4月20日より発売をスタートさせた新しいチーズケーキです。
詳しくは後述しますが、お取り寄せチーズケーキでありながら表面をバーナーで炙ることができるチーズケーキとして現在話題です。入手困難な状態となっています（2023年6月現在）。
現時点では毎週木曜日の20時にオンラインストアで販売がスタートします。他のサイトでの販売はありません。
1人サイズのケーキが5個入って値段は3,280円（別途送料）です。またバーナーを注文する場合はプラスで400円かかります。5人分のチーズケーキとしては一般的な価格といったところでしょうか。
メルティマジックの箱とパッケージ
実際注文して届いたのがこちらです。
メルティマジックは冷凍で届きます。後で詳しく解説しますが、メルティマジックは冷凍だったり解凍したりといくつかの食べ方があるので、すべてを解凍しないほうがいいです。
前述のとおり、今回はバーナーも一緒に注文したので、箱の中には小さいバーナーも同封されています。
他にも食べ方が記載されたチラシとカラメルクラッシュが同封されています。
開封の様子を撮影した動画もあります。
メルティマジックの本体について｜4層構造になっている
本体のチーズケーキはこちらです。
1：メルティチーズムース
2：生チーズムース
3：クレームダマンド
4：クッキー
写真ではわかりにくいですが、全体では4層になっています。公式サイトによればその4層は上から次のとおりです。
【1層目：メルティチーズムース】
ユートピアアグリカルチャー製の飲むヨーグルトを使用した溶けやすいチーズムースの層
【2層目：生チーズムース】
4種のクリームチーズにメレンゲをまぜて作ったチーズムース
【3層目：クレームダマンド】
アーモンドプードル、卵、バターのしっとりした層
【4層目：アーモンドクッキー】
クッキー層
※詳しくは公式サイトを参照
また、バーナーで炙って食べる場合は、表面にカラメルの層が追加されることになります。
メルティマジックの食べ方
4通りの食べ方ができる
メルティマジックには4通りの食べ方があります。
以下のとおりです。
- ブリュレ（冷凍庫から出し常温で30分～1時間解凍、カラメルクラッシュをかけてバーナーで表面を炙って食べる）
- 全解凍（常温で1時間～2時間程度解凍してから食べる）
- 半解凍（常温で30分～1時間程度解凍してから食べる）
- 冷凍（常温で3分程度解凍してから食べる）
食べたいと思った時にすぐに食べられる
全解凍する場合であっても、常温で2時間程度の解凍で食べられるのがポイントです。冷凍で届くお取り寄せチーズケーキは全解凍で食べる場合、冷凍庫から冷蔵庫に移し、8時間ほどじっくり解凍する必要があります。解凍に時間がかかるため食べたいと思ってもすぐに食べられません。
一方でメルティマジックは最長でも2時間程度の解凍ですみます。食後にデザートに食べたい場合は食事中にでも常温で置いておけば食後には食べ頃になっているのです。
食べたいと思った時に比較的すぐに食べられる、常温でも解凍できる、この点はなかなか革新的です。よく考えられています。
バーナーで炙って食べられる
メルティマジックの最大の特徴はやはり炙って食べられることです。これまでレストランでしか体験できなかった炙りチーズケーキが自宅でも体験できるのです。
炙りで食べる場合は、同時に購入したバーナーを使います。
このバーナーはガスを充填すれば再利用できるそうです。
食べる際は常温で30分解凍したチーズケーキに同封されているブリュレをのせます。
カラメルクラッシュを均一にします。
その後、バーナーで中央から炙っていきます。
ブリュレを炙ってパリパリに焦がしつつ、チーズムースを溶かします。
食べた感想は後ほど。
メルティマジックはどんな味、食感か？
全解凍、半解凍、解凍、ブリュレの全4とおりの食べ方を試してみました。もちろんどの食べ方も美味しいのですが、一度は全解凍して食べることをおすすめします。というのも、チーズムースの味と風味、クッキー生地の本来の食感と風味を楽しめるからです。
口の中に入れるとその瞬間に、口の温度で2種類のチーズムースがとろけます。と同時にふんわり柔らかい乳製品のミルキーの味と乳製品の厚みのある味わいを感じられます。
こういったムース系のチーズケーキは、ミルキーさはある一方でチーズの味が弱いものが多いのですが、メルティマジックはしっかりチーズの味を感じさせてくれます。
そのコクはガツンとくるような感じではなく、「ストンと濃厚」といった感じでしょうか。決してクドさはなく軽めの印象です。だからといって胃袋的な満足度がないかというとそうではなく、味や風味、食感が多彩なので1個食べると胃袋というか、スイーツ欲は満たされます。
土台は、クッキーとスポンジのようになっており、サクサクとふわふわの食感と香ばしく心地よいバターの風味を楽しめます。
そしてバーナーで炙ると、表面にトッピングしたブリュレがパリパリになります。
砂糖が焦げたことによって香ばしい匂いとほろ苦みが追加されておりアクセントに。
表面のチーズムースが溶けたことによって、しっとり食感は倍増しています。また熱を加えたことによって、よりチーズの旨味というか香ばしさが増しているように思います。メイラード反応と呼ばれるものでしょうか。
自分で炙れる楽しさ、おしゃれなチーズケーキを見る楽しさ、そして味、食感で感じる楽しさ。お取り寄せチーズケーキでありながら、レストランデザートのような体験と美味しさを感じることができます。そして何より美味しい。
とても考えられたチーズケーキであり、このチーズケーキはお取り寄せチーズケーキの歴史に刻まれるのではないかと思います。
メルティマジックの購入方法と購入のコツ
メルティマジックは公式サイトからのみ購入できます。
公式オンラインストアは以下。
本記事執筆時点では、木曜日の20時から販売が開始されます。売り切れるとまた次の木曜日まで待つということになります。
販売しているのはメルティマジック5個入りのみです。その他、バーナーを付けるか付けないかを選択できます。
購入のコツ
購入のコツはまず、公式LINEに登録しておくことです。公式LINEに登録しておくと、販売の15分前（19時45分）に「間もなく販売」という通知が届きます。メルティマジックは現在のところ数分で売り切れます。購入するには販売がスタートする木曜20時ちょうどにサイトにアクセスし、購入手続きする必要があります。LINEに登録しておくことで、通知がくるので、忘れずにサイトにアクセスできます。
もう1つのコツは事前に会員登録しておくことです。ユートピアアグリカルチャーの商品を初めての購入する場合、会員登録しなければならず、登録に時間が取られるとその間に売り切れます。ユートピアアグリカルチャーから初めて商品を購入する方は、事前に会員登録しておくと、メルティマジックを購入する時もスムーズに手続きができます。
その他、ちょっとしたアドバイスとしてはLINEから購入ページにアクセスする際はLINEのブラウザで開くのではなく、デフォルトのブラウザ（普段使っているブラウザ）で開くのがおすすめです。
LINEのブラウザで開いてしまうとスマホ、あるいはブラウザに保存されているIDやパスワードなどの情報が利用できず、ログイン情報の入力や住所の入力、カード情報の入力の際に時間を取られる場合があります。その間に売り切れてしまうことがあります。私は一度、それで買い損ねました。公式LINEから購入する場合は、購入ページに遷移後、画面右下から「デフォルトブラウザで開く」の操作を行うのがおすすめです。ただし、これはAndroidに限った挙動かもしれません。
メルティマジックは何が新しかったか、何がすごいのか？
メルティマジックについて、私が感じた大きな魅力は次の2つです。
- バーナーを同封し、家で炙れるようにした
- 常温で解凍できるようにし、すぐに食べられるようにした
まず最大の魅力はやはり、炙りチーズケーキを自宅で食べられるようにしたことでしょう。
表面を炙るチーズケーキは2018年頃には一部のレストランで見られるのみでしたが、ここ1、2年、具体的には2021年頃からはだいぶ増えました。その背景には、炙りチーズケーキが客を増やす絶好のコンテンツだったことがあります。近所のコンビニやスーパー、ネットでいくらでも美味しいスイーツが購入できる昨今、レストランやカフェに訪れるてもらうには、店でしか体験できないものが必要になります。そこで登場したのが、目の前で炙るチーズケーキです。一般的な家庭にはないバーナーを使うことで、普通のチーズケーキが店でしか提供できないチーズケーキになったのです。他にも炙りチーズケーキが増えた背景には動画や写真に撮って映える食べ物であったことがあったでしょう。
さて、炙りチーズケーキは店でしか体験できないチーズケーキでした。その常識を覆したのはもちろんメルティマジックです。メルティマジックはバーナーを同封することで、お取り寄せチーズケーキでありながらこれまで店でしか体験できなかった炙りチーズケーキを販売したのです。これには度肝を抜かれました。店でしか体験できなかったものを、店の体験を、自宅でできるようにしてしまったのですから。
メルティマジックにはもう1つ革新的だった点があります。「常温で解凍できるようにし、すぐに食べられるようにした」です。これは前述している点ではありますが、解凍時間を短くしたのは革新的です。これまでお取り寄せチーズケーキは、解凍に何時間も必要で、食べたくてもすぐに食べられないのが当たり前でした。解凍時間が長いせいで食べるタイミングがなかなか見つからず、冷凍庫に入ったままになってしまうということがありました。
メルティマジックはそのモヤモヤを解決しました。解凍所要時間を1時間、2時間程度にしたのです。1時間、2時間程度であれば、食事の前に冷凍庫から出して、食後にちょうどいい具合になったものを食べることができます。食べたい時間から逆算して解凍をする必要もありませんし、解凍したことを忘れて、解凍しすぎる心配もありません。こういったチーズケーキがこれからも増えてくれると助かるものです。
本ブログでは、他にも様々なチーズケーキを紹介しています。ユートピアアグリカルチャーの別の商品を食べた感想も以下のページで紹介しています。ぜひご覧いただければと思います。